外壁材の種類と見分け方

(2020年02月05日)

ひと昔前はモルタルと言う外壁材が一般的でしたが、現在はサイディングと言う外壁材が主流になっています。【時代のニーズに合わせて】意匠の物も増えてきました。この様々な種類の外壁材は、リフォームする施工方法や特徴が変わります。どの外壁材なのかを知っておくと、いざメンテナンスをする時に「どうしよう・・・」が少なくなると思います。所有している外壁材を正しく知っていれば、快適に住み続けるヒントにもなります。

 

モルタル

 

施工の難しさや手間(工期が長くなる)から、現在の新築ではあまり施工されていませんが、現在塗り替えを考えている建物がモルタルと言う事はよくあります。モルタルは凹凸などのデザインがあれど【つなぎ目】が無いため【一枚の平面】に見えると思います。モルタル壁を端から端まで見ると、すき間や目地にコーキングが打たれている訳では無いので、どちらかというと分かりやすい特長をしていると思います。

 

 

サイディング

 

窯業系、木材系、金属系、樹脂系など様々なバリエーションがあるサイディング。住宅に使われている事が多い【窯業系】サイディングの特徴は目地がある事。ボードとボードの間にコーキングがあります。現在の日本では、サイディングのほとんどが窯業系と言って良いほどのシェア率を誇っています。【樹脂系】もボードを貼り付ける工法ですが、コーキングは使用せずに重ね合わせています。日本ではまだ定着していませんが、アメリカ国内においてはシェア率は高めです。【木材系】は、そのまま「木」なので見分けやすいと思います。人工物特有の不自然さが無く、自然を手がけたデザインに心打たれた方の満足度は高いのではないでしょうか。【金属系】は、工場や倉庫などに使われていることが多くありましたが、評価が高まるにつれて住宅にも使用されるようになっています。金属系なので、一般的に使われている窯業系に比べて手触りや叩いた時の感覚と音が全く異なります。

 

ALC

 

パッと見ただけで、サイディングとALCを見分けるのは難しいかもしれませんが、【ボードの大きさ】で判断する事が出来ます。縦張りの場合ボードが縦にのび、地面から約3mの高さに目地がある場合は窯業系サイディングです。建物によっては、1階と2階の中間あたりにある幕板で隠れている事もありますが、【幕板があるだけ】で窯業系サイディングと判断する事も可能です。厚みもサイディングに比べるとほぼ倍近くになります。判断基準の一つとして、【外壁よりも内側に窓が多くある】のがALCの特徴の一つです。また、戸建て住宅では横張りで施工されている事が多くあり、サイディングと見分ける方法の一つとして、サイディングよりもALCの方が【コーキングの幅が広い】です。

 

タイル

 

タイルに似せた窯業系サイディングや金属系サイディングもありますが、シーリング材が間隔で使用されているのがサイディングです。ちなみにタイルは【塗り替えの必要】はありません。定期的に洗浄してください。ただし割れ、浮きなど点検、修理し場合によってはタイル目地の打ち増しが必要です。

 

まとめ

 

いかがでしょうか。たくさんある外壁材の、どれが建物に使われているかが分かるだけでも十分です。これが分かるだけで、今後のメンテナンス時期になった時に役立ちます。実際にご自身でメリットやデメリット、特徴などを調べる事が出来るようになると、建物調査を依頼した【業者の言いなりになる可能性】が低くなると思います。また、どうしても「見て判断が難しい!」と思った場合は、専門の業者に聞くと良いでしょう。外壁リフォームは何度もやる工事ではありません。しかし、いざ工事を注文すると【決して安い工事金額】でもありません。ご自身で調べる事は調べる。任せる事は業者に任せる。が、失敗しない工事につながります。